| 第三話 暴走! 誰も奴を止められない written
by O氏
「俺と同盟を結んでくれないか?」
奴の提案はそうだった。
ハッキリ言ってそんなもの結んでもこちらには何の得も無い。
この超絶変態生物N野(精神病院担任直後)のこの馬鹿馬鹿しい提案に僕が乗るはずも無かった。
・・・・・・・差し出した奴の手のひらに一枚のお札が乗っていなければ。。
「商談・・・・・・・・・・成立だな。」
僕はその紙切れを財布にしまい、奴との同盟を結んだ。まぁ来週には縁を切る気まんまんだったが。
このときの僕の考えは甘かった。さすがにこの変態も1週間ぐらいはおとなしくすると思っていたからだ・・・
そう、どうやらこの変態は前以上におかしくなっていたのだ。
<その日の夜>
いたって普通の夜だった。
カップル達が食堂で時間ギリギリまで粘って愛を語り合い、独り者達は自室の窓からそれを眺め悪態をつく。
そんな普通の日だった。
しかし、奴の行動がこのいつもの雰囲気を一気に狂気にかえる・・・
「離せ! 俺はここから飛び降りる! 俺を死なせろ!!」
夜の空気に変態(N野)の声が響き渡る。
「・・・・・・・・・・」
確かに、今のは奴の声に聞こえた。しかし、きっとあれは空耳に違いない! いくらなんでも病院から帰ってきた初日にそんな事・・・。
よし、何が聞こえても気のせいということにしよう。
変態「俺は死ぬんや〜、お前ら止めるな! 俺を死なせてくれ〜!!」
・・・・・・・、気のせいだ。空耳に違いない。
変態「お前らも俺に徳島に帰って欲しいんだろ! だったら俺に死なせろ!!」
空耳だ、空耳。まったく最近は幻聴が多くて困るなぁ(渇笑
変態「俺には誰一人友達おらんねやぁ 俺には仲間は必要ないんやぁ!!」
まったく早く消えて欲しいなぁ、幻聴よ。そんなんじゃ僕は全然動揺しないぞぉ
変態「俺には・・・・、同盟結んだO氏ぐらいしかおらん。O氏なんで助けへんねや〜!!」
・・・・・・・・・・・・・、ぬおおおおおおおおおおおおおおお!!
こ、この変態め〜!! よくも僕の名前を〜!!!!
僕はダッシュで人々のざわめきの発信源へと向かう!
場所は2F物干し場。奴はそこのベランダから二人の生徒に腕を掴まれた状態でぶら下がっている。
「あっ、O氏!」
僕の姿を見つけたそこらへんの一般生徒Aが僕に声をかけてくる。
「なんかN野がさっきからお前を呼んでたぞ。お前もしかしてあいつと親友にでもなったんか?」
ヤバイ......
このままでははあいつと僕が親友だと思われる
ここは世のため、僕のため
N野には死んでもらおう
僕は宙吊りのN野の様子を見た。
奴は太っている。そして奴はただぶらさがっているだけなのに大量の汗をかいている。
奴の体が少しずつ落ちていっているのが見える。奴の力ではもう這い上がる事は出来ないだろう。
もってあと1分
もはや奴が落ちる(堕ちる)までもう時間はない。
眼の前でどんどん変態の体が下がっていく。
ふっふっふっ さぁ 堕ちるんだN野
どんどん腕を引っぱっている二人の手が奴の指先へと移動していく。
さぁ、 堕ちるんだN野 これで全てが闇に消えるのだ!
「あっ・・・・・・・」
誰かの声が漏れる・・・・・。変態が両手を天に伸ばしながらどんどん小さくなっていく。
この瞬間、僕は勝利を確信した。
僕の視界に地面に尻を打ち、バウンドして倒れるN野の姿が見える。
「大変だ! 落ちたぞ! みんな下に行けー!!」
みんなが1階に向かう。終わった。奴の自爆で全てが・・・・。
しかし、奴は急にその落ちた状態から起き上がり、
「徳島にかえるんじょ〜!!」
奴はそういって崖の方へまっすぐ走っていった。
「待て!」
そこに颯爽と現れたS田先生によって奴は取り押さえられた。 チッ
どうやらこの変態、これで骨を折ったらしく、病院に行った。そして2度と戻ってはこなかった。
PS.S田先生、このとき先生が現れたことはとても残念ですた。なんちゃって
【O氏】 |